綿を育てたくて綿の種を蒔くことにしました。
先ずは育てる前に下調べをします。
綿は、アオイ科ワタ属に分類される植物の総称で、アジアや中南米などを中心に世界中の熱帯・亜熱帯に分布しています。
多年草ですが日本での寒さを越すのはむずかしく、一年草として扱われます。
日当たりがよく、水はけと風通しのよい場所で育てることが綿の栽培では大切です。
草丈は80~150cmと種類によって様々です。
花は黄色で一日花で夕方には萎んでしまいますが、花期の間に次々と開花します。
その後ツンと尖った丸い実を付けます。
この実が膨らんではじけると、中からふわふわとした綿毛が出てきます。
開花期7月~10月
綿の実ができるのは9月~11月
水はけのよいアルカリ性の土を好みます。
市販の草花用培養土を用いるか、赤玉土小粒6、腐葉土3、パーライト(または軽石)1の割合で混ぜたものを用いるとよいでしょう。
発芽適温が20~25℃とやや高いので、5月上~中旬に種を蒔きます。
綿毛が水をはじくので、種の周囲に綿毛が残っていたら、一晩ぬるま湯につけ種をもんで綿毛を取り除いてからまきます。
直根性で移植を嫌うので、直まきがおすすめで、30~50cm間隔で点まきします。
1~2cmほど覆土をし、発芽するまでは土が乾かないように水やりをします。
10日ほどで発芽します。
発芽後1か月~1か月半の間は、苗はほとんど成長しません。
地上部の変化はごく僅かですが、地中では根が育っています。
大きく成長するまでは根腐れしやすい植物なので、たくさん水やりすると傷んでしまいます。
水のやりすぎには注意して下さい。
葉が増えていくと綿の生長が早くなり乾燥しがちになります。
双葉が生えたタイミングで株同士が触れ合わないよう間引き、本葉が4~5枚になったタイミングで最終的な株の数を調節していきます。
特に開花中の夏場に水切れをさせると、コットンボールが大きく育ちません。
水切れに注意して下さい。
日中に水やりをすると枯れることがあるので、水やりは朝に行うようにします。
特に鉢植えでは水切れさせないようにします。
綿を鉢植えで育てている場合は、生長してくると綿にとって鉢が窮屈になるので根詰まりすることがあるため植え替えをします。
綿は植え付け前にまず堆肥や化成肥料を土に混ぜておきます。
綿の花が咲く時期(7月から8月)に液体肥料を与えると良いです。
薄めの液体肥料を週に1回程度施して下さい。
この時期は体力を消耗する時期で弱りやすいので、たくさん花をつけてより多くの綿を収穫したい方は、肥料を与えることをおすすめします。
あまり多くの肥料を必要とする植物ではありません。
肥料が多すぎると葉ばかりが茂り、花付きが悪くなるので注意して下さい。
放っておくと草丈ばかりか高くなり、花を付けにくいので摘芯を行います。
時期は本葉が5~6枚の頃、または7月中旬~下旬です。
綿は実がなってからはじけるまでに時間がかかります。
収穫時期は9月から11月なのでそれまでじっくり待ちましょう。
花が咲いてから40~50日後が収穫時期の目安です。
収穫は弾けてから2日ほど経ってから行って下さい。
割れた直後の実は水分を沢山含んでいるので、すぐに袋に入れるとカビが生えてしまいます。
よく乾燥させるようにしてください。
また、雨に濡れると固くなり形が崩れてしまうので、アレンジメントやドライフラワーなどの切り花として利用するときも、茎ごと早めに摘みとった方がよいです。
・アブラムシ
そのままにしていると綿の株全体が弱ることがあるので、早めに駆除します。
・ハマキムシ
葉っぱがクルクルっと巻かれていたら、きっと隠れているので要注意です。
葉巻虫を退治せずにおくと、一本の綿木を全てダメにしてしまうこともあります。
そのため、小さくても見つけたら、すぐに退治します。
・ハダニ
ハダニは葉裏につき、発生すると葉に白い斑点がついてかすり状になります。
多発するとクモの巣状の網を張り株が茶色くなって弱ります。
湿気が苦手なので、梅雨明け後の高温乾燥時期には葉裏に水をかけるほか、発生を見たら適用のある殺ダニ剤を散布して駆除します。
・ナメクジ
幼苗期にナメクジの食害を受けやすいので注意します。
ナメクジ駆除剤をまいて予防します。
・苗立枯病
苗が小さい時期の低温、過湿な環境で発生しやすくなります。
育苗中は水のやりすぎに注意して下さい。
毎日のチェックを忘れずに!
わくわくしていた種まきは5月に入ってからのほうがよさそうですね。
初めての綿の栽培が今から楽しみです。
ではまた・・・